2009年08月19日

図鑑 奈良の古寺・古社の神木

奈良の古寺・古社はその歴史が長いだけあって境内の樹木には巨樹、古木が多い。
もっとも藤原・平城京時代の大寺建築ラッシュで奈良盆地周辺の大木は建築材として
ほぼ伐採されつくした。そのため樹齢1300年を超える樹木は限られている。しかし、京都に
遷都されたことが幸いし、その後に育った杉、檜などは他の都市部と比較して巨木を見る
ことができる。

想像を絶する年月をいき続けた巨樹・古木を見るとその生命力に圧倒される。
宗教心なくしてもそのものに対し畏怖し感動する気持ちが湧いてくる。
古代の人々が木とそれを育んだ山々を神聖視することに共感する一瞬だ。



神野寺の天狗杉(こうのじのてんぐすぎ)

神野寺・山添村.jpg

枝に天狗が留まるという天狗杉。「これが杉の木?」  四方八方太く力強い枝を
伸ばしたその形を見たとき、これならば天狗も留まれるなと思ってしまった。
この木を見たのが、「神木」に対する興味を持った始まりだったと思う。 
神野寺は大和高原の中央に位置し四囲を山に囲まれ、まさに山岳信仰の只中にあった
のだろう。


元興寺の神木

元興寺・奈良市.jpg

元興寺にも注連縄を張られた神木がある。 一般的に神木は常緑性の松、杉や檜(ひのき)が
多いが、他の樹木と形態が際立って目立つ木を神木とすることも多い。
この木は皴(シワ)のよったような波打つ独特な木肌をしている。そこに特別なものを感じ、
神聖な木とし崇拝されているのであろう。


春日大社の大杉と楠

春日大社御神木・奈良市.jpg 春日大社・奈良市.jpg

神拝所の後ろにある大杉。鷹が両翼を広げ今にも飛び立とうとするその姿にはやはり
特異なものを感じる。
春日大社の境内にはその他にも多数の神木がある。ここではいたる所から神は降りて来るのだ。
もっともそれだけ社の数も多く境内だけでもその数46もあるそうだ。



奈良・豆彦神社の巨大な楠

豆比古神社・奈良市.jpg

この楠はほんとうにデカイ。根元から注連縄の高さまで2m以上ある。
樹高30m、幹回り8m。 神社の裏手にあり通りからは見えないので知らずに行きすぎて
しまう。
近くに花の寺として知られた般若寺があり多くの観光客が訪れるが、この神社はいつも
ひっそりとして、人影も無い。



大兵主神社の大杉

大兵頭神社・桜井市.jpg

美しく立派な杉の木。
天辺まで枝打ちされ、空に向かってスクッと立っている。うかつにも子供の頃に見た
電信柱を思い出してしまった。 神社は地味だが、この神木はほんとうに美しい。 



龍王山・田町竜王社祠の奇怪なご神木

龍王山・天理市.jpg

桜井市と天理市の市境にある龍王山頂(585.7m)にある小さな社のご神木。
雑木林の中にまるで人の足が逆さまに突き出たような異様な感じに驚かされる。
この祠は竜王山城(〜1579年)の水源地(水の手)であったところに祀られている。
今も尚、祠の足元からふつふつと水が湧き出ている。

 

高鴨神社のご神木は杉か檜か

高鴨神社・御所市.jpg


専門家は樹皮を見ただけで杉と檜の違いがわかるそうだが、うかつにも私は全く分から
なかった。 高鴨神社のご神木は杉とも檜とも解説書に書かれていて、この写真では断定
できない。
今ならばすぐに判別できるのだが。
※杉の葉は先端がトゲトゲとしていてまさに針葉樹という印象だ。


一言主神社の乳銀杏(ちちいちょう)

一言主神社・御所市.jpg

特異な形をした銀杏の古木。注連縄あたりに見える白い気根(きこん)が女性の乳房に似て
いるので妊婦さんの信仰の対象になっている、とある。
この神社はいつも参拝客の絶えることのない本当に人気のある神社だ。葛城地区の信仰のメッカと言っても良いのだろう。


posted by ハマー at 23:27| Comment(0) | 奈良のこといろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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